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実は危険!?グレインフリーのデメリットを知ってドッグフードを知る!

グレインフリー

グレインフリーのデメリットとは、タンパク質が多くなりやすため腎臓に負担をかける恐れがあります。

さらに肉類を多く使用していることから、ドッグフード自体の値段も高くなりやすいこともデメリットのひとつでしょう。

 

しかしワンちゃんによっては、穀物がアレルゲンになっていることもあるので、グレインフリーはメリットになることもあります。

 

そのためグレインフリーのドッグフードを与える場合、まずは飼い主さん自身が正しい知識を身に着ける必要があります。

 

今回はそんなグレインフリーのデメリットから、グレインの効果、誤解されがちなことを紹介していきます。

この記事を参考にすればグレインに対する本当に正しい知識を学ぶことができますよ♪

 

グレインフリーのデメリットは大きく分けて3つ

グレインフリー 3つのデメリット

実はグレインフリーはメリットばかりではなく、デメリットも存在していることはご存知でしょうか?

これには大きく分けて3つのデメリットがあると当サイトは考えています。

 

 

巷では「グレインフリー=良いモノ」という印象にさせていますが、それはメリットだけを見たらの話。

上で挙げたデメリットを丁寧に解説していくので、ひとつづつ読み進めてみてください。

ドッグフードの値段が高い

ドッグフード

 

グレインフリーのドッグフードは市販のドッグフードと比べると、値段が高いと感じる方も多いですよね。

 

市販のドッグフードは、原価がタダ同然といっていい大豆やトウモロコのカスや、小麦を使用して、ドッグフードのかさ増しをしているので値段を安く抑えることができます。

(人工添加物で長期保存を可能にしているなどもありますが)

 

一方グレインフリーのドッグフードは、当然グレインを使用しないわけですから低コストの小麦などは使用されません。

そのためかさ増しが難しくなり、値段の高さの原因のひとつに繋がっていきます。

 

ただ値段に関しては家族の一員でもワンちゃんの健康を考えると、あまり節約するところではない!と考える飼い主さんも多くなりつつあるので、このデメリットに関しては深く考える必要はなさそうですね。

肉類(タンパク質)の割合が多くなり腎臓に負担をかける恐れ

肉類

 

グレインフリーのドッグフードはグレインを使用しないためか、肉類(タンパク質)が非常に豊富。

ワンちゃんにとってタンパク質は、健康の源であり非常に大切な栄養素のひとつです。

 

ですが逆にタンパク質が多すぎることが原因で、腎臓に負担をかける恐れもあるということを覚えておいてほしいですね。

 

タンパク質は筋肉や毛並みを始め、血液や健全な内蔵にするため欠かせない栄養素ですが、過剰に摂取すると以下のような結果になることも。

STEP.1
タンパク質の過剰摂取
余ったタンパク質は体内でエネルギーに利用。
STEP.2
エネルギーが十分な場合
グリコーゲン(炭水化物の1種)あるいは脂肪に転換され体内に蓄積。
STEP.3
タンパク質からはアンモニアが分離
肝臓でアンモニアは窒素性廃棄物あるいは尿素に転換し、腎臓を経てオシッコとして排泄。

 

なんとなく気づいたかもしれませんが、過剰なタンパク質は結果的に腎臓に負担をかけることになり、腎臓の劣化に繋がります。

 

またタンパク質の源である肉には、リン(ミネラルに含まれる栄養)が豊富に含まれていて、過剰なリンは腎臓病を悪化させることも。

 

「グレインがなくて肉類が豊富だから安心できる!」とは考えないほうがいいかな?と当サイトは考えています。

グレインの代わりに内蔵に悪影響の恐れがある豆類を使用

豆類

 

肉類を豊富に使用すると、タンパク質が過剰になり腎臓に悪影響がある…

ではグレインの代わりにどのような食材を使用してドッグフードを完成させるか?

 

ここでドッグフードの原材料としてよく使用されるのが豆類です。

豆類にはレクチンやサポニンなどの成分が含まれていて、腸や肝臓に悪影響を及ぼす可能性が高いとされています。

 

つまりグレインの役割をこなす原材料は、グレインしかないので「どのグレインを摂取することが大切か?」を考える必要があります。

ドッグフードのグレインフリーは豆類を含まない

グレイン

 

ドッグフード業界でのグレインとは、

  • 小麦
  • 大麦
  • ライ麦
  • とうもろこし
  • オーツ麦

などのイネ科植物種子不使用のことを指します。

 

つまり、上記の穀物を含まないドッグフードをグレインフリーというのですが、豆類はグレインじゃないの?と疑問に思うときもありますよね。

 

そもそもグレインフリ-という単語は海外で生まれた言葉で、穀物(Grain)豆類(Beans)は別の単語にわかれています。

 

もうお気づきかと思いますが日本と違って、そもそもの定義が違うので、別々の分類の食材になりますよ。

グレインのメリットは2つ

グレイン 2つのメリット

グレインはアレルギーになりやすい等、言われていますが反対にグレインの効果(メリット)はどこにあるのでしょうか?

 

当サイトが考えるに大きなメリットは

の2種類と考えています。

ビタミン・ミネラルが豊富

 

グレインと一口で言っても、様々な種類のグレインがありますよね。

なかでも大麦はビタミン・ミネラルが豊富な食材とされているのはご存知ですか?

 

ビタミン・ミネラルの役割

どちらタンパク質や脂質、炭水化物をサポートする役割があります。

※詳しい作用は別々ですが、大きな役割は同じです。

 

さらに玄米や大麦、未精製の全粒粉はゆっくり消化されることで、食材のもつ食物繊維が腸に運ばれ善玉菌を活発にさせてくれる効果があります。

また、ガンの栄養となるブドウ糖の吸収を防いでくれる効果があるなど、グレインは健康サポートしてくれる食材となっていますよ。

腸内フローラのケア

犬

 

グレインには腸内フローラを整える役割が存在します。

腸内フローラとは

腸内には多種多様な細菌が壁に生息しています。

このようなことをお花畑に見えることから腸内フローラと呼ばれています。

腸内フローラのバランスが乱れていると、便が臭かったり便秘や下痢などに繋がってしまい悪化すると、さらなる病気を呼んでしまうことも。

 

腸内フロータの乱れは、加齢や環境の変化、ストレスによって変化しますが、もちろん食生活によってもバランスは左右されます。

 

特に大麦や玄米などは、質の良い食物繊維が豊富に含まれているので腸内フローラをケアすることが可能になります。

おすすめのグレイン入りドッグフード

 

ここまでグレインフリーのデメリットや、グレインの効果を紹介をしていきましたが、当サイトおすすめのグレイン入りドッグフードを載せておきますので、よければ合わせて見てみてくださいね。

 

グレインフリーメリット-アレルゲンの恐れを避けることができる

犬

 

続いてグレインフリーのメリットである「アレルゲンの恐れを回避できる」を紹介していきます。

 

グレインフリーをおすすめするときに頻繁に出てくるアレルゲンを回避できる、たしかにワンちゃんにとってグレインはアレルゲンになりやすい食材のひとつですよね。

 

ですが全てのグレインがアレルギーになりやすい…というわけではないので注意が必要です。

 

具体的には、小麦やライ麦はアレルゲンになりやすいとされています。

一方で大麦や玄米、白米などはグルテンをグルテンがないのでアレルゲンになりにくいです。

 

なので大事なのでは、グレインを一括りにしないでパッケージの裏にある原材料を参考にすることをおすすめします。

グレインフリーについて誤解されがちなこと

犬

 

続いてグレインフリーについて誤解されがちなことも紹介していきます。

 

巷では上の2項目がアピールポイントとして頻繁に言われているので、ドッグフードについて勉強を始めたばかりの方は参考にしてもらえればなと思います。

犬の祖先は肉食のオオカミだからグレインを摂取する習慣がない

 

グレインフリーをおすすめするときに、よく言われている「犬の祖先は肉食のオオカミだから、グレインは摂取してない」ということ。

 

獣医師の宿南章先生はこんな見解を述べています。

犬の進化の歴史をヒモ解けば、犬の祖先である狼は草食動物を食べることで間接的に草の代表であるイネ科植物とその種子(穀物)を摂取してきたことが明白です。

引用:グレインフリーを考える

さらに歴史の話をすると祖先のオオカミから発展して、こんな話もあります。

犬と狼は似て異なる生き物です。
太古の昔から現在に至るまで肉食獣の狼にとって人間は獲物であり敵です。
しかし、数万年前に狼の中に人間に懐くモノが出てきました。
人間から餌を貰う代わりに狩りを手伝ったり、他の狼などの肉食獣から人間や家畜を守る番犬になったりし、良好な関係を築きあげてきました。
その内、人間が狩猟中心の生活から穀物を育てる農耕中心に変わっていく1万年以上の長い共同生活の中で、穀物を消化できる能力を持ったモノの遺伝子が生き残り進化し、今の犬の祖先になったと言われています。

 

つまり祖先のオオカミは間接的にグレインを摂っていたし、さらにその歴史の先ではワンちゃんグレインを摂取していたということになります。

グレイン(主に小麦)は消化ができない、しづらい

小麦

 

もうひとつ誤解されがちなこととしてグレインは消化ができない、しづらいとされています。

具体的に解説すると、犬の唾液にはデンプンを消化するαアミラーゼがないためグレインは良くない!といった内容ですね。

 

ですが結論から言えば消化は普通にできます。

ただ仕組みが分からないと信ぴょう性に欠けるので、もうすこし詳しく見ていきましょう。

 

小麦などに含まれるデンプンは、βデンプンと呼ばれています。

このβデンプンを加熱すとるこによって、α化と呼ばれる現象が発生しαデンプンに変化。

 

もし人間がこのαデンプンを摂取したら、噛んだときに発生する唾液(αアミラーゼ)によってマルトースに分解されます。

 

犬

 

一方でワンちゃんの場合は口のなかでは分解できないため、そのまま体内に運ばれます。

 

そしてαデンプンは膵臓から分泌されるαアミラーゼによってマルトースに分解され、さらに小腸粘膜のマルターゼによってグルコース2分子に分解されることによって小腸に吸収されていきます。

 

少しややこしくなってしまいましたが、つまり加熱していれば消化は普通にできるということ。

ドッグフードを製造するときに食材は加熱されているので消化は可能ですよ。

 

もちろんスーパーやホームセンターで売られている市販のドッグフードは、穀物の割合が多いため腸にガスが溜まったりする原因になり、おすすめはできませんが。

グレインフリードッグフードのデメリット・メリットをふりかえってみて

まとめ

 

今回はグレインフリードッグフードのデメリット・メリットを紹介していきました、

 

記事内で紹介したポイントをまとめてみると…

今回のまとめ

  • ドッグフードの値段の高さ|デメリット
  • 肉類の割合が多くなり腎臓に負担をかける恐れ|デメリット
  • グレインの代わりに内蔵に悪影響の恐れがある豆類を使用|デメリット
  • グレインの大きな役割は豊富なビタミン・ミネラルに腸内フロータのケア
  • メリットはアレルゲンの恐れを回避

 

結局グレインフリーはダメなのか?と聞かれると、難しいところで当サイトとしては試したことがないなら、一度試してみるのもアリだと考えています。

 

そして数ヶ月後に健康診断をして腎臓の数値など、以前のドッグフードと比べてどこかおかしくなったか?などをチェックすることをおすすめします。

 

これだけは覚えておいて欲しいのが「グレインフリー=良い」「グレインがある=悪」という考えでいないで欲しい、たったその1点です。

 

もちろん穀物アレルギーがあるワンちゃんだったり、相性の関係でグレインは難しいという場合もありますが、少なくともデメリットとメリットを両方知っておくのは悪いことではありません。

 

大切な家族の一員であるワンちゃんを守るために、正しい知識を知って幸せな時間を過ごしてくださいね。

 

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