質の高いドッグフードについて調べていると、『頭がパニック』になるほど沢山の情報が入ってきます。
しかしヒューマングレードは、ワンちゃんに安心してドッグフードを与えるなら、絶対に見るべきポイントのひとつ。
今回はそんなヒューマングレードの意味から、安全なドッグフードを見抜くためのポイント、見落としがちなデメリットまで徹底的に解説していきます!
この記事を読めば、ドッグフードを見つけるあなたの旅も、終わりにグッと近づきますよ。
記事の目次
ヒューマングレードの意味は『人間でも食べられる品質』だけど実は安全ではない
記事の冒頭でヒューマングレードの意味について解説しましたが、実はヒューマングレードには明確な基準は決まっていません。
だから、ヒューマングレードという基準は、ドッグフードを製造しているメーカーが自主的に決めているんだ。
つまり飼い主さんと、製造メーカーとの間に公共機関がないため、ヒューマングレードの基準はメーカーによって違うことも。
そのため、ヒューマングレードといって安全と思うのではなく、ほかにも『どんな特徴があるのか?』と考えるのが安全なドッグフードを見つける鍵となっていきます。
ヒューマングレードという言葉は粗悪な市販品の差別化として生まれた
実は、ドッグフードに使用している材料は『人間が食べられない』のはご存知ですか?
てっきり人間でも食べられるような食材を使用しているものだと思ってた・・・
- 屠殺まえの段階(農場で死んでいる)食材
- 肉ではなく、トサカや羽といった部位
- 使い回しの油
これらの食材は、お世辞にも質が良いとはいえず、あなたがこの記事を見ている今もドッグフードに使用されています。
しかし、一部のドッグフードメーカーは『そんな食材を使用したくない!』と思ったことがキッカケで、ヒューマングレードという言葉が生まれました。
ヒューマングレードではない市販のドッグフードは危険
日本ではドッグフードの安全を守るために、環境省がペットフード安全法を2009年に施行しました。
愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性の確保を図るため、平成21年6月1日から、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。
法律の対象となるのは犬及び猫用のペットフードです。
これにより、ペットの健康に悪影響を及ぼすペットフードの製造、輸入又は販売は禁止されます。消費者に対して適切かつ十分な情報を提供するために製造業者名や賞味期限などの表示が義務付けられます。また、国は国内に流通するペットフードを監視し、問題が起きた時はその廃棄、回収を事業者に対して命令することができます。
つまり、犬や猫の健康を守るために、危ないペットフードの販売を禁止するということ。
ドッグフードについて詳しい方にとっては、ペットフード安全法はザル法と呼ばれるほど簡単な法律。
そのためワンちゃんの健康を願うなら、あなた自身でヒューマングレードを始めとする正しい知識を身につける必要があります。
ヒューマングレードで安全なドッグフードを選ぶ4つのポイント
上記の選び方はヒューマングレードで安全なドッグフードを見つける、基本的な選び方。
しかし『基本』を無視してしまうと、安全なドッグフードは見つからないので必ずチェックしておきましょう。
原材料はハッキリと表記してあるか
ドッグフードが家にある場合、手にとってみて、使用している原材料の表記を実際に見てみましょう。
通常ヒューマングレードのドッグフードであれば、鶏肉や牛肉とハッキリ表記するはず。
しかし人間が食べる価値のない、本来捨てられる部位をドッグフードの原材料としている場合、〇〇肉とは表記できないため、〇〇ミールなど違和感のある表記をしています。
犬の体に害となる添加物は使用していないか
ヒューマングレードは、安全なドッグフードを決める指標のひとつとなりますが、『無添加』ということではありません。
そこで、ワンちゃんにとって必要のない添加物をリストで挙げてみました。
- 着色料(赤色〇〇号など)
- BHA
- BHT
- エトキシキン
- キシリトール
なるべく人工添加物は少ないほうがいいのですが、一部の添加物はドッグフードによって必要です。
ドッグフードの値段は6kg1,700円など安すぎないか
ヒューマングレードではないドッグフードは、人間が食べられない材料を使用しています。
そんな材料を使用したドッグフードは当然、原価を安く抑えることができるため、ドッグフードの値段もとても安くなっています。
一方でヒューマングレードのドッグフードは、人間も食べることができる品質なので材料費も高くなります。
もちろん金額が全てではないですが、安すぎるドッグフードは疑問に思っていいでしょう。
認証マークなど製造工場の安全性はあるか
実は、高品質なドッグフードほど製造工場の安全性を追求しているのはご存知ですか?
HACCPやISO22005などは、ドッグフードメーカーが認証するのではなく、第三者が認証するので、信頼性もバッチリ。
どんなに質の高いドッグフードでも、トラブルが発生することは考えられるので認証マークを取得していると、異物混入といったおもわぬトラブルも回避できますよ。
ちなみに、さらに詳しく選び方を知りたいときは、ドッグフードの選び方の記事を見ていただけると、あなたのワンちゃんに合ったドッグフードが見つかるでしょう。
ヒューマングレードの意味を徹底解説をふりかえってみて
今回はヒューマングレードの意味を徹底的に解説していきました。
- ヒューマングレードの意味は『人間でも食べられる品質』のこと
- ペットフード安全法ではワンちゃんの健康を守りきれない
- 安全なドッグフードを選ぶときは4つのポイントをチェック
- 原材料はハッキリと表記してあるか
- 害となる人工添加物は使用していないか
- 6kg1,700円など安すぎないか
- 認証マークなど製造工場の安全性はあるか
ヒューマングレードのドッグフードと聞くと安心できますが実際の意味は、国が定めた基準ではなくメーカーが定めていたことは、初耳だったのではないでしょうか?