犬と暮らしていると、一度は気になってくる歯垢や歯石。
実は成犬の80%は歯周病あるいは予備軍とされていて、深刻な悩みのひとつとされています。
そこで、歯のケアをしようと歯磨きを試すも「やめてっ!」と言わんばかりに断られ、もどかしい気持ちになってしまいますよね。
「できることなら食べ物で予防できたら・・・」と頭を悩まさせる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
というわけで今回は、そんな犬の歯石を予防するために最適な食べ物を3つピックアップしてみました。
ほかにも、選び方のポイントなども詳しく紹介しているので、犬の口腔トラブルにお悩みの飼い主さんは必見ですよ。
記事の目次
犬の歯石予防に最適な食べ物は大きく分けて3つ
早速、今回の本題である犬の歯石予防に最適な食べ物について見ていきましょう。
- ドライタイプのドッグフード
- 動物の骨
- 口腔内にケアできるサプリメント
それぞれの食べ物の魅力を上から順番に解説していきますね。
1.ドライタイプのドッグフード
歯石や歯垢の予防策として挙げられる代表的な食べ物、ドッグフード。
一般的なドライタイプのドッグフードの水分量は10%前後となっているため、自然と犬の噛む回数は増えて唾液の分泌も促進されます。
犬の唾液には、カルシウムなどの無機質成分が豊富に含まれていて、in vitroの実験結果では、歯石の沈着と唾液は密接な関係にあると明かしています。
※in vitro:動物の組織を利用し、試験管の中で体内と同じ環境を人工的に作り反応を伺う実験のこと。
つまり、よく噛んで唾液の分泌を増やすことは「歯石や歯垢にも効果がある」ということですね。
またドライドッグフードの場合は、水分補給も促せるので、口の中がさらに洗われます。
2.動物の骨
硬い食べ物を噛めば、唾液が分泌されるなら動物の骨も候補に挙げられます。
動物の骨は、ドライドッグフードよりも硬いため、唾液の分泌も期待できます。
ですが、犬によっては硬い食べ物を与えていると、歯が砕けてしまったりする可能性もあるので注意が必要
さらに骨の種類によっては、骨自体が脆いため、一部の骨が砕けて体内に入り、嘔吐や内臓を傷をつけたりする可能性も…
そのため、アメリカの食品医薬品局では2010年に犬に骨を与えてはならないと発表しています。
参考 No Bones (or Bone Treats) About It: Reasons Not to Give Your Dog Bones | FDAU.S. Food and Drug Administration
骨について正しい知識がある場合は、おすすめできる食べ物ですが、あまり知識がない場合は避けたほうが無難ですよ。
3.口腔内にケアできるサプリメント
記事冒頭でもお伝えした通り、成犬の80%は歯周病あるいは予備軍とされているため、最近では歯磨き系のサプリメントも発売されています。
とは言ってもサプリごとに効果や値段は変わるため、何を選べば良いか分からないと思います・・・
そのため当サイトから、おすすめのサプリをひとつに絞って紹介しておくと、このこのふりかけが一番おすすめ。
- 歯垢や歯石の原因となる、菌の反応を起こしにくくするグロビゲンPG(卵黄由来の成分)
- 歯を支える骨を破壊してしまう、「歯周病」を抑制するクリスパタス菌(乳酸菌の一種)
- 唾液の分泌を促す、ポリグルタミン酸(納豆のネバネバ成分)
- 粗悪な人工添加物は不使用
- 病院の手術室レベルの環境で製造
など、このこのふりかけは犬の口腔トラブルに特化したサプリメントです。
値段も1日/100円未満で、コストパフォーマンスに優れているため、犬の歯石予防に最適な食べ物のひとつですよ。
そもそも犬の歯石の原因とは
ここまで犬の歯石予防に最適な食べ物を紹介していきましたが、そもそもなぜ歯石になってしまうのでしょうか?
犬の歯石の原因を一言で解説すると、食べかすや唾液で作られる歯垢が蓄積、石灰化したもの。
歯垢=食べかすではなく、食べかすに集まってきた細菌のことを歯垢と言います。
そして歯に付着した歯垢は、唾液に含まれるミネラルなどにより3日前後で石灰化し歯石に変化。
歯垢から歯石に変わってしまうと、歯に付着してしまい除去するのが難しくなってしまうため、日常のケアがとても大切になっていきますよ。
歯のトラブルは他の病気よりも意識が低い
犬の歯に関するトラブルは以前より意識は高くなってきましたが、飼い主さんによっては、他の病気よりも意識が低いように見られます。
歯周病といった歯の病気を放っておくと、小さかった歯石もやがて大きくなり、手術で全身麻酔が必要になり、歯石の大きさによりますが、歯を除去しなければならないケースも。
さらに最悪の場合、血液中に歯周病の菌が入りこみ、心臓や腎臓に到達してしまい、炎症を引き起こし腎臓病などの引き金にもなります。
どこか病気に優劣をつけてしまいがちですが、症状の悪化を考えたら常に意識することをおすすめします。
犬の歯石予防に最適な食べ物の選び方とポイント
犬の歯石の恐ろしさを紹介したところで、歯石予防に最適な食べ物の選び方とポイントを見ていきましょう。
- 全ての歯に行き届くか
- 歯は意外と脆いため硬い食べ物はNG
今回は分かりやすく2つに分けてみました。
上から順番に紹介していきますね。
1.犬の全ての歯に行き届くか
基本的には犬は、硬いものを噛むときに歯の先端部分しか使用しません。
そのため歯の根本部分に歯垢が付着していたら、どうしても歯石予防の食べ物だと限度があります。
また、ドライタイプのドッグフードでも同じ。
犬は、人間ほど咀嚼して食べる習慣がないため、最低限の咀嚼で飲み込んでしまいます。
なので嫌がるとは思いますが、やはり歯磨きは重要になっていきますよ。
人間の歯磨きと同じように、犬に歯磨きをしても、100%キレイに磨くことは難しい磨き残しがあるため注意が必要です。
2.犬の歯は意外と脆いため硬い食べ物はNG
犬の歯は丈夫と思われがち。
ですが歯石予防のために硬い食べ物をカミカミしていたら、歯を破折してしまうケースもあるため「アキレス」といった硬い食べ物はおすすめできません。
破折とは、歯が折れたり欠けたりすることを言います。
一度破折していまうと、その歯の部分の神経が露出してしまうことも少なくないため、早期の発見が大切になっていきます。
フジタ動物病院が寄稿した動物臨床医学では、
犬の破折の原因はわかっているもののうち 9 割以上が
硬いものを咬んだことによるものであった。硬いもの
の内訳はひづめ,ガム(デンタルガムを含む),おもちゃ,
骨,ケージ,石などで,そのほかの原因として約 4%
の症例で衝突や転倒などの事故があげられた。
引用:歯が折れてしまいました! さあ,どうしよう?(PDF)
歯磨きガムも商品によっては、体重やサイズ別などに分かれているため、もし与える際はなるべく弾力があるタイプを使用して、歯石予防に役立ててくださいね。
犬の歯石予防におすすめなのはサプリとの組み合わせ
今回は犬の歯石予防に最適な食べ物を中心に紹介していきました。
記事内で紹介したポイントをまとめてみると…
- ドライドッグフードで劇的な改善は難しいがおすすめできる
- 動物の骨などの硬い食べ物はおすすめできない
- このこのふりかけといった口腔トラブル向けのサプリはおすすめ
- 歯垢は3日ほどで歯石となるため、日常的なケアが必須
- 食べ物だと根元部分の歯垢に対してケアが難しい
やはりドッグフードや、弾力性のある歯磨きガムなどで歯石を予防するとなると、先端はある程度磨けますが、根本部分の磨きは甘くなってしまいます。
そのため、当サイトのおすすめはサプリメントも一緒に使用しダブルでケアすること。
もちろんサプリも一緒に使用すると、お金は多少掛かってしまいます。
ですが、歯石ができてしまって悪化したら、手術などでさらにお金が掛かってしまうため、あなたも愛犬も大変な思いをしてしまいます。
手遅れになるまえに、毎日できるケアで健康的な生活を送ってみませんか?
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