市販のドッグフードに添加物が含まれているのは知っているけど、危険かどうかの判断はとても難しいです。
そこで今回はドッグフード大好きの筆者が、ドッグフードに入っている危険な添加物を、あなたの代わりに調べてまとめてみました!
記事の目次
ドッグフードには危険な添加物がたくさん使用されている
『栄養目的』で使用する添加物は、材料の栄養価のバラツキであったり、ドッグフードの製造過程で栄養価を失ってしまうので、必須の添加物。
しかし『長持ちさせる目的』の添加物は、種類によって危険な添加物になるので注意が必要です。
- 酸化防止剤
- 保存料
- 着色料
では、3つの危険な添加物について順番に見ていきましょう。
酸化防止剤|ドッグフードの危険な添加物
ドッグフードを酸化から守ってくれる酸化防止剤。
しかし、なかにはワンちゃんに悪影響となる危険な添加物を使用していることもあります。
そのため、ドッグフードの危険な添加物の代名詞にもなっているので、上から丁寧に解説していきます!
ガンや皮膚炎を発症する恐れがあるエトキシキン
殺虫剤や、除草剤に使用されることが多いエトキシキン。
危険な添加物のため、日本では食用の使用は認められていませんが、海外の格安ドッグフードには使用されている可能性は大いにありえます。
もしも家畜が摂取したエトキシキンが体内に残っていたら、『ワンちゃんも間接的に摂取』していることになりますが、そういったことを見越して、残留の許容量は事前に定められています。
残留の許容量 | ドッグフード | 人間用の食品 |
許容量 | 75ppm | 1ppm |
表の通り、ドッグフードに含まれるエトキシキンの許容量は、人間用の食品と比べてみると75倍の数値であることが分かります。
許容量以内であれば販売は可能なのですが、人間よりも体の小さい犬が75倍の量を摂取していたら、何かの病気を発症しそうですよね。
胃の細胞の30%以上がガンになったケースもあるBHA
ガソリンや、化粧品などに使用されることがあるBHA(ブチルヒドロキシアニソール)。
そんなBHAは、2年間マウスにBHAを2%投与した結果、胃の細胞の30%がガンになっていた実験結果も存在します。
名古屋大学はBHAの発がん性を指摘し、国が『1982年2月1日』に使用を禁止することをしたのですが、
なぜか『1982年1月31日』に禁止を取りやめた歴史も。
BHAは、未だに酸化防止剤として使用されることも多いので、ドッグフードの裏面をチェックして使用されているか確認してみてください。
現在は使用されていない危険な添加物のひとつのBHT
石油やゴム製品などで使用される酸化防止剤のひとつ、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)。
5歳以下の子どもが摂取すると『落ち着きがなくなる、突然怒りだす』といった症状が多く見られたことから、EUでは禁止になっている危険な添加物です。
BHAもそうですが、BHTは脂質に馴染みやすい特徴を持っているので、脳に何か悪影響があると考えても良いでしょう。
しかし現在では、日本のドッグフードへのBHTの使用は、ほぼ見かけません。
保存料|ドッグフードの危険な添加物
保存料とは細菌の抑制や、防腐効果が期待できる添加物のひとつ。
参照:EFSA Journal
ちなみに海外でのソルビン酸カリウムの扱いは、危険な添加物として認知されているため使用基準があるのに対し、日本では使用基準などは特にありません。
ペットフード安全法いわく、要注意成分として扱われているとのことですが、実際はどうなのでしょうか…
着色料|ドッグフードの危険な添加物
着色料とは、名前の通りドッグフードの色付けで使用される添加物。
(左)人間の目から見える色の認識(右)犬の目から見る色の認識
つまり着色料はワンちゃんではなく、飼い主さんにアピールしているもので、本来は全く必要のない危険な添加物です。
さらに、ドッグフードに使用される添加物はタール色素を原料としていて、海外では多くの種類が使用を禁止しています。
- 二酸化チタン
- 赤、青、黄色〇〇号
犬への影響はハッキリしていないが他の動物には影響がある二酸化チタン
白色着色料の二酸化チタンは、バニラアイスや化粧品、アスファルト、絵の具などに使われることが多い添加物。
参照:有毒性総合評価票
また、国際がん研究機関によると人間の場合、二酸化チタンを肺から吸い込んだ際に発ガン性も認められています。
ドッグフードに含まれる危険な添加物リスト【保存版】
ここまでドッグフードに含まれる危険な添加物の解説をしていきました。
今回の記事を『ブックマークで保存』しておくと、お店でドッグフードを購入するときに簡単に開けて便利ですので活用してみてくださいね。
添加物以外にもドッグフードは危険な材料も含まれている
ドッグフードに使用している材料は、危険な添加物を含めて表示義務があることはご存知ですか?
使用した原材料(添加物を含む)全て記載するよう義務化されました。
原材料一覧を確認すると、添加物以外にもワンちゃんにとって危険な材料も分かってしまいます。
- 『〇〇ミール』といったハッキリしていない表記の材料
- どの動物から抽出したか不明な『動物性油脂』を使用
- 材料表の最初に『穀物』が表記されている
上から順番に解説していきますね。
〇〇ミールといったハッキリと表記していない材料
飼い主さんからすると想像もしていないことですが、ドッグフードの裏面を見てみると…
〇〇ミール、肉類
といった曖昧な表記をしていることが、市販のドッグフードに多く見られます。
〇〇ミールといったハッキリしていない表記の多くは、ヒューマングレードではない品質の材料が殆どなので、注意したいポイントのひとつです。
詳しくは、ヒューマングレードの意味を徹底解説の記事をチェックしてみてくださいね。
どの動物から抽出したか不明な『動物性油脂』を使用
ドッグフードの裏面を見て、原材料一覧に『動物性油脂』と表記されていたら危険信号かもしれません。
動物性油脂とは名前の通り、動物から抽出した脂肪分のことを言います。
一見普通と思われる動物性油脂ですが、どの動物の脂肪分か不明なため、もしもワンちゃんがアレルギーを発症したら特定が難しくなるというデメリットも。
そんな動物性油脂を使用したドッグフードを毎日ワンちゃんに与えていたら・・・
考えただけでも嫌になりますよね。
原材料表の最初に穀物が表記されている
ワンちゃんの食性は『肉食よりの雑食』なので、お肉から得られる栄養はとっても大切。
しかしドッグフードによっては、原材料表の一番最初に穀物が表記されていることもあります。
一括りにしたら語弊はあるのですが、穀物は肉類と比べると、ワンちゃんにとって必要のない材料です。
ですが、メーカーによっては利益を優先してしまうため、肉類よりも原価の安い穀物を多めに配合してドッグフードは作られています。
愛犬が長生きするドッグフードの4つの見分け方
ワンちゃんが、長生きするためのドッグフードを選ぶポイントは以下のようになります。
- 危険な添加物を使用していない
- 『鶏肉』などハッキリとした表記をしてある
- 動物性油脂は不使用
- 原材料の最初に肉類が表記されてある
今回紹介した危険な添加物一覧と、上の選び方のポイントを一緒にチェックしてドッグフードを探してみてくださいね。
ちなみに、さらに詳しく選び方を知りたい場合は、ドッグフードの選び方は原材料で全て分かる!の記事を合わせて読んでみてください。
ドッグフードには酸化防止剤が必要不可欠だが保存料、着色料は必要ない|まとめ
今回の記事では、ドッグフードに含まれる危険な添加物を中心に解説していきました。
酸化してしまったドッグフードは、品質が低下してしまい、下痢の原因や食いつきが悪くなるので、酸化させないような注意が必要です。
一方で『保存料』『着色料』は本来ドッグフードには必要ないと考えています。
保存料 | 1ヶ月程度で消費しきれる量を購入すれば腐らない |
着色料 | ワンちゃんは色でドッグフードを判別しない |
ドッグフードも食べ物である以上、保存も可能にするため、添加物とは切って切れない関係にあります。
考え方は人それぞれですが、愛するワンちゃんの幸せを支えることができるのはあなただけ。
何がダメで、何が必要か?を、考えてドッグフードを選びましょう。